あなたは「相手に伝わる話し方」のコツを知っていますか?
ビジネスにおいては、「話し方」は非常に重要な要素です。上司への報告・連絡・相談、プレゼンやお客様との商談など、ビジネスではコミュニケーションは避けては通れません。
しかし、話し方のコツを押さえていなければ、自分の考えを上手に伝えられないことに加えて、コミュニケーションに時間がかかり、とても非効率なものとなります。
ということで今回は、「相手に伝わる話し方」について学びたいと思います。
「伝える」と「伝わる」の違い
まずは基本から。繰り返しですが、今回のテーマは「伝わる話し方」です。
つまり、「自分の話した事項に関して、相手が(賛否は別として)内容について一定の理解をしてくれたのか?」が大切になります。
私の周りでもよく「みんなに伝えました」という方がいます。そして私はよく「伝わったの?」と尋ねます。本人が伝えたつもりでも、伝えられた側の理解は様々かもしれませんし、全く逆のことを考えてしまっている可能性さえもあります。
それくらい、この「伝える」と「伝わる」とは違うんだという前提は大切になるわけです。
伝わりにくい話し方5選
要点がまとまらず長い
どんな話でもそうですが、要領を得ずにダラダラと長く話されると聞いている側は疲れてしまいますし、「結局何が言いたかったのか」がよくわからないまま終わります。
たくさんのことを伝えたいという思いが強い人ほど陥りがちな傾向ですね。
専門用語が多い
当然ながら、相手はあなたが思うほど、あなたの業務や売りたい商品やバックグラウンドを知りません。自分のことを伝えたいと思うあまり、専門用語や相手がわからない言葉を使ってしまうと、伝わるものも伝わらなくなってしまいます。
話すスピードが速い
アナウンサーが話す速度というのは実はすごくゆっくりで、youtubeなどで×1.5倍速で聞いてもちゃんと聞き取れるくらいなんです。逆に言えばそれくらいのスピードで話をしないと相手に伝わらないということですね。
まくし立てて話をしても何もいいことはありません。
事実と解釈が混在する
別の投稿でも紹介しましたが、理路整然とロジカルに話すためには、事実と解釈を区別して話すことが必要です。単なる自分の解釈を、さも事実かのように伝えるような話し方では、当然聞いている側は混乱してしまいます。
あいまいな表現が多い
最後に、これについても以前の投稿で紹介しましたが、曖昧な表現、例えば「〇〇のはず」とか「多分〇〇」みたいな表現を使うことは絶対に避けましょう。あなたの話の信用度がガタ落ちします。
伝わる話し方
それでは「伝わる話し方」とは一体どういったものなのか?上記に記載したNGリストと逆のことをすればいいわけですが、しっかりと重要なポイントを押さえておきましょう
<伝わる話し方 6か条>
- 冒頭に何の話をしたいのかをちゃんと伝える
- 結論から先に話す
- 理由とともにロジカルに、かつ簡潔に話す
- 相手にもわかりやすい言葉でゆっくりと話す
- 事実と解釈を分けて話す
- 相手の理解を確認しながら話す
まとめるとたったこれだけです。
「話す」という行為は、相手があって初めて成り立ちます。よって、最後の「相手の理解を確認する」ことは癖として必ず行うようにしましょう。コミュニケーションの質が格段に上がると思います。
なお、「ロジカルに話す」といってもなかなか難しい人も多いのではないかと思いますので、以前に投稿した以下の記事を参考に、「ロジカルシンキングとは何か?どうやって鍛えるのか?」を学んでみるのもいいかもしれませんね。
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