今や当たり前となった「リモートワーク」。でも、あなたはリモートワークができていますか?できる立場の人ですか?今回は、みんなが「見ないふり」をしているリモートワークが生み出す「分断」に迫ります。
リモートワークの現状
まずは現時点の「リモートワーク」の世間の捉え方を考えましょう。
- 今後は「リモートに振り切る会社」と「出社を求める会社」に二分
- コミュニケーションの不足など様々な課題が顕在化
- リモートでやることがない「無能」な人が浮き彫りに
- 結局は出社する人のほうが評価されている
などなど・・・
リモートワークが本当に良かったのか、今後どうしていくのか、まだまだ実験中というところですね。ただし、リモートワークが「働き方の多様化」「時間の有効利用」を生み出すことは事実で、「全くできない」よりも「できる立場にある」ことが時間的裁量を生み出すと言えそうです。以前の投稿(以下)で「出世」が必要な理由に「時間的裁量の獲得」を挙げましたが、リモート社会はまさに典型例で、「身分による分断」が起きていると言えると思います。
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リモートワークができないケース
では、具体的にどのような場合にリモートワークができないのか?
「会社で行う必要がある」業務
- 会社の代表電話(固定電話)に出ないといけない
- FAXや郵送で会社に送られてくる注文票などの対応が必要
- 会社でしか取り扱えない重要データを扱う必要がある
上記のようなケースでは、なかなかリモートワークは進みません。ちなみにこういった業務は主に一般社員・派遣社員が担います。
「お客様対応」が必要な職種
営業職・コールセンタなど、お客様対応が必要な職種もなかなかリモートは困難です。顧客情報を持ち帰ることに一定の制限のある企業も多いでしょう。
「出社が評価される」職場
これは業務や職種に限らず、「出社している=よく頑張っている」という(ある種間違った)風土がある職場においては、評価を気にする社員はなかなかリモートワークができません。
「さぼっている」と目をつけられた
これは仕方ないですね。。。
リモートでも問題のない「ハイクラス管理職」
上記の記載の全く逆の立場にいる「ハイクラス管理職」はどうでしょうか?
下っ端でもないので、「むやみに電話に出ない」「お客様対応もない」「そして評価する側」にいるわけです。しかも、以下の投稿でも触れましたが、管理職は「仕事を部下に任せ、しかるべきタイミングで判断・決断をする」ことが仕事です。だとすれば、出社していようが、リモートであろうが、実は何ら問題はないということです。
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そして管理職は、通勤時間や空き時間など、出社していれば発生していたであろうムダな時間を、「自己研鑽」「家庭との時間」「副業」などに有効活用していきます。そうやって一般社員と管理職の格差はどんどん開いていくことになります。偉くなったほうが結局は得だということです。
ちなみに、リモートワークにも関わらず、家で時間に追われ必死になって仕事をしている管理職をたまに見かけますが、なんのために管理職をやっているのか、、、目を疑うばかりです。
ハイクラス管理職でもコミュニケーションは必須
リモートワークがいかにハイクラスの方の特権になっているかを解説しましたが、ハイクラスの方々も油断してはいけません。なぜなら、リモートワークの課題である「コミュニケーション不足」には対応する必要があるからです。この努力を怠るといいマネジメントができません。
一定の頻度では出社したり、「1on1(ワンオンワン)ミーティング」を活用したり、いろんなやり方を試しながら、コスパよくチームをまとめるやり方を考えてみてください。