唐突ですが、どこの会社にも「優秀な人」っていますよね。
あまり語られない話ですが、「優秀」には、仕事の「能力・スペック」に関するものと、仕事の「やり方(仕事術)」に関するもの、大きく2つに分けられます。ここでは私が長年見てきた「デキる人」に共通している「仕事術」について、解説していきます。
もしかしたら、目からうろこの話も多いかもしれませんね。
メモをとらない
数年前、某会社の社長が「メモの魔力」という本を出版したのを覚えている方も多いと思いますが、私が見てきた「デキる人」の最大の特徴はメモを「取らない」です。
主な理由は以下5つです。
- メモを取ることで会話への集中が削がれ、人は必ず「話半分」になる
- 話している人間の「目や表情から受け取る情報」のほうが実は重要
- メモ中に「下を向く」ことで、話をしている相手をイライラさせる
- どうせ後から読まないか、情報の9割は役に立たない
- 「メモせずに忘れてしまう」ことは、実は「重要ではない」
私はよく部下に「メモは取らなくていいから話を聞け」と言います。人によってはノートのページを半分に折ってきれいにメモを取り、重要な会議などでは1ページ以上にもわたるメモを取って満足している方もいますが、そういう人は、目上の方でも結構バカにしています(笑)
机の整理ができている
これは基本中の基本です。机が汚いということは「情報の整理ができない」ことに直結します。
机が汚くても優秀な人はいますが、確率は低い気がしています。
文具やガジェットにこだわる
「毎日使うものにこだわりがある」という方は、仕事においても自分の軸を持っている人が多いと考えています。一番多いのはボールペンや万年筆などの筆記具。次に多いのはキーボード・マウスなどガジェット類。あとは手帳などでしょうか(私は手帳は使わない派ですが)。
高いものを買うことが大事なわけではなく、「使いやすくて愛着が持てるもの」を「こだわって選んでいる」ということが大切ではないかと思います。
常に「ラクをする方法」を探す
デキる人とそうでない人の最大の差はコレかもしれません。デキる人は、「ラクしたい」と考えます。
例えば、自分がわからない仕事にぶつかったとき、1時間悩むくらいなら、知っている人に頭を下げて教えてもらい5分で解決します。細かい作業が不得意なら、できる人に頭を下げてやってもらいます。雑務とか、飲み会の段取りとかなんてコスパが悪いのであえてやりません。
仮に自分がやるべき業務でも、少しでもコスパよくできるようやり方を工夫しようとします。お金で解決できるならその選択肢を迷うことなく選びます。
ラクをして時間を有効に使うことが一つの重要な処世術だと思って間違いはないと思います。
少なくとも、雑務に振り回されている人間に優秀な人間はいません。一人もいません。
資料やメールをムダに作らない
これも重要な話ですが、以下のような方は仕事がデキない人と断言できます。
- メールを送る頻度が高い、もしくはメールがいつも長文
- 色とりどりのキレイな資料が大好き
- 膨大な枚数の資料作ることで満足する
メールは「少量かつショートセンテンス」が基本です。キーボードを打つ時間がもったいない。場合によってはメールではなくビジネスチャットやLineでもいいくらいです。資料も要点がわかりやすくまとまった1~2枚でよくて、大量に作っている時間があればほかのことをすればいいのに。。。と感じることが多いですね。
睡眠時間を確保する
これは意外とみんなできてないんですよね。
ショートスリーパーなら別ですが、人間やはり最適な睡眠時間をしっかり確保することは重要です。私の場合は7~8時間くらい。
睡眠がとれていなければ、集中力や頭のキレが悪くなり、翌日の仕事にモロに影響が出ます。「自分は夜型だから」といって遅くまで残業をし、十分な睡眠時間を確保することなく翌日の業務を眠い目をこすりながらやっている、という人を見かけますが、気づいていないのは本人だけで明らかに悪循環です。そういう人ほど、メールや資料をたくさん作ってたりします(笑)
本当にデキる人は、ラクをすることで残業を減らし、しっかり休み、しっかり成果を上げ、出世し、そして更なる時間的余裕を手に入れ、豊かな生活を送ります。真逆ですね。。。
レスポンス(応答)が早い
最後はレスポンスの話。
何をやってもレスが遅い人間は、その分後回しにしている仕事が多いということなので、雪だるま式にやることが増えていきます。自分でやる仕事でも人に任せる仕事でも、やれる範囲までは前裁きをしておくことが重要です。
メールにしても同じで、到着したメールにレスが早い人間は相手から信用されます。ホウレンソウ(報告・連絡・相談)が早い人間も上司からは信用されるわけです。ビジネスマナーにも近い重要な要素ですね。
まとめ
皆さんはいくつ当てはまりましたか?
今できていなくても、これをきっかけに少しずつ「よりよい仕事術」を身につけて、デキる人の仲間に入れるようにしてみましょう。