特集「昇進試験」②残酷な「昇進の期限」

昇進試験と一言にいっても、誰でもいつでも受けることができるわけではありません。むしろ、現実は残酷で、昇進するにはいくつかの「期限(リミット)」が存在します。
20代で「管理職になりたくない」と言っている多くの若者は、このリミットに引っかかる前に現実に気づき、改心できるでしょうか・・・


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出世させたい人・させたくない人

会社側の視点でものを考える

少し、いつもと目線を変えて、「会社側から」ものを考えてみましょう。もし、あなたが会社の人事部長なら、どんな人間を出世させ、たくさんのお金を払いたいたいですか?

まず、なんの成果も出さず、ダラダラと何年も働いてきているオジさんが突然、「出世したいっす!」「課長になりたいっす!」って言ってきたらどうですか?若いけれども、明らかに同じ世代の中でもパッとしない社員はどうですか?

逆に、若い頃から意識高く頑張って様々なスキルを身につけており、まだ退職までも先があるような社員はどうですか?少し周囲より出遅れたとしても、ポテンシャルがありそうな若手社員はどうですか?

会社側の視点を文字にしてみる

先ほどの質問について、皆さんの心の声を一部文字にするとこんな感じでしょうか?

  • 現時点で出世してない(出世する能力のない)オジさんにはチャンスはいらないだろう。
  • 逆に、若い頃から意識の高い人間により多くのチャンスをあげるべき。
  • 一方、若くてもダメな社員はやっぱりダメ。そんなヤツより、もっと若くて優秀な社員がいるならチャンスは譲っていくべき。

そう。これがリミットなんです。

残酷な「出世の期限」

まず、多くの特に大企業においては、勤続年数に応じて一定のタイミングで昇進・昇格の試験を受けるチャンスがあります。これは紛れもない事実です。

一方で、「課長・部長になる」ことを考えた場合、一例ではありますが、以下のような(不文律を含めた)ルールがあることを皆さんはご存じでしょうか?

  • ある年齢までに主任になれなかった社員は、もう課長になれない
  • ある年齢までに課長になれなかった社員は、もう部長になれない
  • 課長への昇進試験を初めて受ける30代社員の合格率は極端に高い
  • 課長への昇進試験を初めて受ける40代社員の合格率は極めて低い
  • 課長への昇進試験を初めて受ける場合の合格率は高い
  • 課長への昇進試験を複数回受ける場合の合格率は極めて低い
    (特に3回目以降は限りなくゼロに近い)
  • 昇進試験には必ず「推薦順位」があり、若手や優秀な人間ほど優遇される

会社によって細かい部分はまちまちですが、概ねどこの企業もこういったルールが存在します。
先ほど、会社側になってものを考えましたが、当たり前といえば当たり前ですよね。

残酷ですが、これが現実です。

「20代は出世なんてどうでもよかったから周囲の同期が先にエラくなっても何とも思わなかった。でも、30を超えてライフスタイルが変化してきたので、真面目に昇進試験を考えるようになった。」

といっても、マジで手遅れです(笑)。将来的に豊かな生活水準の同期にマウントとられるだけでなく、子供を塾に通わせるのにも苦労します。だって自分の生涯年収を若いときに自分で小さくしてしまったんですから・・・

【まとめ】結局どうすればいいか?

では結局どうすればいいのか?をちゃんと考えておきます。

  • 若い頃から、ちゃんと昇進・昇格試験のタイミングを意識して生活する
  • 「一番早いタイミング(チャンス)」で昇進試験を受けることを目標にする
  • 受けた昇進試験は絶対に1回でパスする(ダメでも2回目でパスする)
  • 1回でパスするために、面談・研修を乗り切るためのノウハウを身につける

もうこれしかありません。
ちょっと油断して時間を無駄にしたり、ちょっと手を抜いてノウハウを身につけることを怠ったりするともう終わりです。この手の話に基本リカバリーはないと思ってたほうがいいでしょう。

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