知らなきゃ損。「出世する人の特徴・行動」8つ

今回は、私がこれまで見てきた「出世する人の特徴・行動」を8つ紹介します。いずれも、知っているのと知らないとでは大きな差がつく話なので、是非チェックください

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論理的思考能力が高い(ロジカルである)
②常に現状に課題感を持っている
③当事者意識が旺盛(おうせい)
④なにかと周囲を巻き込む
⑤一つ上の目線でものを考える
⑥変化を厭(いと)わない
⑦軋轢(あつれき)を苦にしない
⑧周囲への感謝・賞賛を忘れない

論理的思考能力が高い(ロジカルである)

これはおそらくどのレベル(主任クラス・課長クラス・部長クラス)においても共通して当てはまる特徴ですが、物事を論理的に話すことができることは8つの中でも非常に重要かつ必須のスキルになります。シンプルに言えば、

  • 最初に、事実・データをしっかり押さえ、
  • 事実・データから(例えば)A=BおよびB=Cを導き、だからA=Cになるというロジックを作る
  • 最後に、それをわかりやすく、順を追って人に伝える

という流れができる人のことを「ロジカルな人」といいます。これだけ聞くと非常にたやすいように見えますが、なかなかこれが難しい。

ここで大事なポイントは、「事実やデータ」をしっかり押さえるということです。出来の悪い人は、このタイミングにおいて、「事実」ではなく「解釈」でものを考えたりします。よって全てがロジカルではなくなります。非優秀層が陥りがちな傾向なので、別にまとめた投稿もご覧ください。

難しいとは言ったものの、ロジカルシンキングに関する本は世の中にあふれていますし、日頃の訓練で後天的に確実に身につくスキルです。毛嫌いせずに学習してみましょう。

②常に現状に課題感を持っている
③当事者意識が旺盛(おうせい)

これは、いかに自分の頭で考えているか?ということですね。人にやらされている仕事をダラダラこなしている人間は、なかなか課題意識を持ちません。

何のためにこの仕事があるのか?本当に必要なのか?効率的なのか?など、常に「なぜ?どうして?」を自問自答するタイプの方はこういった「課題設定力」というものを持ち合わせており、より良い方向にチームや組織をけん引するエンジンになってくれます。

さらにこういう方は常に物事を「自分事(じぶんごと)」としてとらえます。「会社が悪い、周囲がわるい、社会が悪い」といったことを口にせず、「まず動く!」を体現してくれるため、上司から見れば非常に頼もしい存在であり、当然のことながら誰よりも評価したいと思う対象になるわけです。

なにかと周囲を巻き込める

人間は一人では絶対に仕事はできません。どんなに優秀なスーパープレイヤーであってもです。
逆に、スーパープレイヤーではなくても、なぜか着実に「仕事を成功に導くことができる」人がいます。そういう人は、この「巻き込み力」を持っています。

全ての分野に精通し、完璧な対応ができるような人なんていない。逆にいうと、絶対に不得意分野があります。不得意な部分はより良く仕事ができる人間に任せ、アウトプットを集約する。チームの人数が足らないのであれば関連部を説得し巻き込むことで稼働を増やす。
巻き込み方にも様々ありますが、一つの仕事をより効率的かつ抜け漏れなく進める秘訣はこの巻き込み力にあるといっても過言ではありません。

あなたの上司とて完璧な人間ではありませんから、こういう巻き込み力が発揮できる人間が部下にいれば、自分のチームの成果が最大化できるわけです。

⑤一つ上の目線でものを考える

主任クラスであれば、「自分が課長・部長だったら」、課長クラスであれば、「自分が部長・専務だったら」といった形で、1ランク、2ランク上の立場だったら、どう考えるか?どのように行動するか?という高い視座でものを考えることを差します。

出世するということは、すなわち「より経営に近い立場になる」ということです。その時に適切な判断を行うようにするためには、若いころから「上の立場気取り」で、経営的観点でものを考える癖付けが非常に重要になります。「気取る」と書きましたが、これ、本当に大切なことです。当然のようにこれに伴って、優秀な人間は経営というものを理解しようと自己研鑽をすることになります。そうやっていくうちに、この目線を持たない人間の2歩・3歩先を歩むようになるわけです。

また、「自分以外の立場に立ってものを考える」という思いやりの気持ちを学ぶにもいい訓練になりますね。

変化を厭(いと)わない
軋轢(あつれき)を苦にしない

多分、今回の8つの項目の中で、一番持っている人が少ない要素がこの2つだと思います。実はこの2つがなくても出世している人間は数多くいます。なぜなら、、、(残念な言い方ですが)ここは日本だからです。それを詳しく解説します。

日本人が「過去」や「周囲」の動向に流されやすい「同調圧力大国」「前例踏襲大国」であることは広く知られているところです。ハンコをなくす!と大臣がいうだけでものすごい騒ぎ。さらに、日本人は「お隣さんとの関係」「ムラ社会」を重んじます。異物はどんな手を使ってでも排除しようとする文化があります。格差を必要以上に嫌います。そして、それがこの国のここ30年の発展を妨げてきました。

この30年で発展したのは、変化を好み、周囲と違うことを誇り、軋轢・格差は発展の象徴のようにふるまってきた資本主義大国アメリカです。

少し大きな話をしすぎましたが、、、これからの日本は同調圧力の中でぬくぬくと生きている人間はステータスを奪われ、淘汰されます。むしろ、今後求められるのは「自律的に変化に対応できる人材」です。

課題を持つだけでなく、「変えるマインド」を持つこと、変えるときに生じる摩擦をモノともしない「強いハート」を持つこと。まだまだ日本では稀有な存在だけに、今後においては非常に尖ったアイデンティティーとなりえます。

⑧周囲への感謝・賞賛を忘れない

最後は、ヒューマンというか、チーム作りの重要なポイントになります。

「名選手、名監督にあらず」がなぜ正解なのか?
究極、それは「名選手」は自己本位で、周囲への感謝・賞賛に欠けるからだ。というのが私の持論です。(あくまでも持論です。異論・反論はご容赦を)

仕事でも一緒で、優秀すぎる人材(ベストプレーヤー)はあまり感謝を言葉にしません。周囲の頑張りを口に出して評価しません。なぜなら自分がベストプレーヤーだからこの仕事が回っていて、周囲の頑張りを評価することは相対的に自分の活躍を過小評価することだ。という潜在意識がどこかにあるからです。

プレーヤーのうちはそれもいいでしょう。誰しも若気の至りというものはあります。
が、マネージャーともなれば話は別で、あなたの役割は「チーム・組織を作る」ことになります。
その際、出世できる人間は「感謝・賞賛」を持って「自分のファン」を作ります。と書くと、少し老獪なイメージを持ってしまいがちですが、実際によきリーダーは自分のできることの限界を知っており、できないことを人に任せ、成果につなげ、そしてメンバーに感謝し、周囲に聞こえるように賞賛することでチーム力を上げていくわけです。山本五十六の世界観です。

【まとめ】出世に必要な要素は後天的なものばかり

ご覧のとおり、出世に必要っぽい要素は、ほとんどすべて、会社に入ってからの後天的なものです。

大学名だったり、見た目のさわやかさだったり(まあ大事な要素ですが・・・)、口べたかどうかだったり、というよりは、ものの考え方や人との関わり方で後から学べることだらけです。

「どうせ自分なんて」と卑下する時間があれば、少しでも出世に向けた努力をしてみるのもいいかもしれませんね。

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